皆さんこんにちは。
札幌市議会議員の、むらまつ叶啓です。
先日、大阪のTSURUMIこどもホスピスの一般見学会に参加させていただきました。
札幌では、現在こどもホスピスの開設に向けて民間団体が取組んでおり、私も応援させていただいているところですが、実際にどのような施設なのかという事を知るために、今回訪問させていただきました。
TSURUMIこどもホスピスは、公益社団法人こどものホスピス・プロジェクトが運営する民間のこどもホスピスであり、2016年に開設された日本で初めてのこどもホスピスです。
ホスピスという言葉は、穏やかな最期を迎える病院のような施設を連想させますが、こどもホスピスはそのような施設ではなく、治療であきらめていた本来享受すべきその子らしい時間を叶える場所です。
スタッフは現在、15名。その中には、看護師、保育士、理学療法士、教師などの専門職の方もいらっしゃいます。
皆さんは、生命を脅かす病気と共に暮らすお子さんとそのご家族が、家庭的な環境の中で安らぎ、楽しみ、学び、慈愛を得ることができ、そして、つらいとき、悲しいとき、いつも支えが得られる場所であり人であり続けるために、この場所で汗をかいておられます。
利用対象は、生命を脅かされた状態にあるお子さんとそのご家族で、原則0歳~20代の方です。その他、病状などの条件があります。
また利用疾患としては、およそ70%が小児がんです。あとは、循環器疾患、重度脳性麻痺など。
また、TSURUMIこどもホスピスは入所施設ではないので、1回2時間程度のデイユースや、家族や親せき、友達との宿泊といった利用になります。
そして利用料金は、経済的状況で利用できないといったことがないように、年齢や病状などの条件を満たせば誰でも無料で利用することができます。
運営には、子どもたちのやりたいことを叶えるための費用や、建物の修繕費、スタッフの人件費など多額の費用が必要になります。
こちらでは、そのほぼ全てを企業や個人からの寄付で賄っているとのことです。
こどもホスピスという施設を初めて訪れさせていただきましたが、とても勉強になりました。
素敵なお部屋や、バーベキューをやるには最高の庭。
まったりできそうなカフェのような空間や、年代に合わせたプレイルーム。
また、カラオケルームで家族でもりあがったり、カーレースなどができるゲームルームで楽しんだり。
ひろーいお風呂でお湯につかるのも気持ちよさそうですね。
ここなら、重い病気をかかえるお子さんもご家族などと心に残るひとときをすごせると思います。
そしてそのような時間をすごすことで病状の改善にもつながるのではないでしょうか。
素晴らしい環境でした!